火の神


古代ギリシャの某都市。民会で激論が続いていた。子どもがたきびで大やけどを負ったのだ。
「そもそも人間が火の神をあやつり、思いのままにするなど、おそれ多いことじゃ」老人が声を
あらげた。
「それは自然の摂理に、反しておる。人間の身で火力をあやつるなど、危険きわまること」

今は昔、そんな議論があったとは夢のまた夢、若者は無造作に湯をわかし、シャワーを浴び、
自動車を走らせていた。

青くならないで! 例外なく発生する例外


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