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アマゾネスのような「伝説」はそれとして、伝統的には、多くの文化において、「戦闘」はマスキ
ュリンであると考えられてきた。が、「空想的な世界」においては、日本に男女参画基本プラン
などができるはるかに昔、ゴレンジャーやガッチャマンの時代から、だいたい5分の1くらいの
割合で、「秘密」戦隊に「変身した女性戦闘員」が加わっていたものだ。で、「新世紀エヴァンゲ
リオン」(笑)では、とうとうこの比率が逆転した。
ユング派の June Singer がずいぶん前から予告していた意味での「水瓶座の時代」がやって
来つつあるというわけだ。
青銅器文明に対して、製鉄は「秘法」であったろう。西暦2000年を生きる者にとって、鉄は当
たり前の存在であり、鉄の使用は何ら神秘的でもない。
そのように、「エヴァ 内なる女性を求めて」といった書物が何ら秘儀的でもなく無価値になる
日のために(考古学的な思想史の研究者にとっては別として)、人は妖精文化という語を予約
しておくかもしれない。
「少年よ、神話になれ」という句が過去完了ではなく祈願法であるがゆえに「祈り」すなわち
「宗教的色彩」が発生するのであるが、虫歯の痛みを悪魔の仕業と考え悪魔祓いの呪文を唱
えたり加持祈祷を行う「未開の文明」を、あなたがたは無知だと笑うかもしれない。
どの時代に生きていても、その時点で理解できない現象に秘儀的な色彩が加わるのは、自
然なのだろう、そのシステムの内部においては。最先端の物理学においてさえ、むしろ最先端
であるがゆえに、つい「チャーム」とか「ストレンジネス」といった魔術的な用語を用いてしまうの
かもしれない。
で、「セーラー服と機関銃」も角川だったと思うが、それはそれとして、「低俗なる刺激を求め
る大衆」に迎合することが、むしろ「秘儀」の禁を破る先進導坑となりうる、という可能性は指摘
できるのである。
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