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奥井雅美さんの『輪舞 - revolution』を聞きながら読むと意味が分かります。あとウテナ。ついでに参考ベルばら。
いさぎよく、カッコよく、生きてゆこう、
あなたの道とわたしの道は分岐してしまうかもしれない、
でも、何も説明しなくても、分かってくれるよね、
わたしは自分のなかで革命を起こさなければならない。
もし殻をやぶらなければ、ヒナは「羽ばたく」ということも
「世界」も知らずに殻のなかで死んでゆく――。
まぶしい日だったね。校庭の木陰で、わたしは泣いた。
「もう二度と恋なんてしない」
「あなたがしないなら、わたしもしない‥‥」あなたは慰めてくれた。「ずっといっしょにいよ」
そんなあなたの優しさが、今のわたしの強さを作ってくれた。
頬よせあって写真におさまる 仲良しのふたり。
親友なら記念に写真くらいとらなくちゃね!
――おかしいね、「ずっといっしょ」なら、なんで「記念」がいるのかしら?
でも、すべてが「真実」
遠い未来でも遠い過去でもない、わたしたちは「今」を生きている。
未成熟のヒナをむりやり殻から出せば、
息もできずに死んでゆく――。
無気力、無個性、無関心? フン、そうやってみんな同じだって決めつけて、
個性を認めないのは、どっちよ。
わたしたち、友達のこと、とても大切に想ってる。
たぶん、おとなよりも真剣に。
お金じゃ愛は買えないっていうけれど、
愛でお金が買えるのかしら?
愛があれば生きていけるの?
自分らしさを失わなければ、それで生きていけるの?
現実はガムシャラに来るし。
「生きる」って気持ち悪いよね。
なんで人は生きているんだろ? どうせ死んでしまうのに。
傷つけあいながら、支えあいながら、
たがいの優しさをうけとめられるまでに
成長した。だから今、「わたしたち」というユートピア、
この完成された世界を破壊する――
花をささえる萼(うてな)から、花そのものになるために。
もう誰かにささえられる花でなく、
もう誰かをささえるために生きる王子でない。
わたしたちは別れる、
ひとつの気高さになるために。
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